Mucous membrane 口腔粘膜疾患(口腔白板症含める)

腔粘膜疾患とは?

口腔粘膜疾患とは、お口の中の粘膜(頬の内側、舌、歯肉、口唇、口蓋など)に現れる様々な病変です。お口の粘膜は体の入り口であり、外部からの刺激や感染に常にさらされているため、様々なトラブルが生じやすい場所です。
口腔粘膜疾患は、痛みや違和感を伴うものから無症状のものまで様々な症状を示します。また、単なる炎症から前がん病変まで幅広い状態を含み、早期発見・早期治療が大切です。特に、タバコやアルコールを日常的に摂取される方は、より注意が必要です。

表的な口腔粘膜疾患について

口腔白板症について

口腔白板症は、口腔内に白色の斑点や厚みのある白色病変として現れる疾患です。他の原因が否定された、こすっても剥がれない白色の病変と定義されています。喫煙や飲酒が主なリスク要因であり、前がん病変として知られています。長期間放置すると、約5-10%が口腔がんに進行する可能性があるため、早期発見と適切な治療・経過観察が重要です。

その他の代表的な口腔粘膜疾患

  • 扁平苔癬:白色のレース状の模様が特徴的な慢性炎症性疾患
  • 再発性アフタ性口内炎:繰り返し現れる痛みを伴う潰瘍
  • カンジダ症:真菌感染症で、白色の剥がれやすい病変として現れる
  • 口腔粘膜下線維症:口の開きが悪くなり、粘膜の弾力性が失われる疾患

んな方におすすめ

口腔粘膜疾患の検診・治療は、以下のような方に特におすすめします。

  • お口の中に白い斑点や赤い斑点が10日以上続いている方
  • 口内の痛みやしみる感じが持続する方
  • タバコを吸われる方、お酒をよく飲まれる方
  • 義歯(入れ歯)を使用されている方
  • 口の中がよく乾く方
  • 服用中のお薬が多い方
  • 糖尿病など免疫力に影響する病気をお持ちの方
  • 口内炎が治りにくい、または繰り返し発生する方
  • お口の中に異変を感じる方

早期発見のサイン

口腔粘膜疾患、特に口腔白板症などの前がん病変を早期に発見するためには、以下のようなサインに注意しましょう。

  • 白色や赤色の斑点が2週間以上消えない
  • 口内の同じ場所に繰り返し炎症が起こる
  • 舌や粘膜の表面がざらざらしている
  • 無痛性の硬いしこりがある
  • 口内の知覚異常(しびれなど)がある

院の口腔粘膜疾患治療における特徴

当院では、口腔粘膜疾患の診断・治療において、以下のような特徴を持っています。

専門知識を持った医師による診断

口腔粘膜の病変は多種多様であり、経験に裏付けられた診断力が必要です。当院では豊富な臨床経験を持つ専門医が丁寧に診断いたします。

最新の診断機器の導入

口腔内を詳細に観察できる拡大鏡や特殊光源を用いた検査機器を導入し、早期の病変発見に努めています。

総合的なアプローチ

口腔粘膜疾患は全身状態との関連も深いため、必要に応じて他科との連携を図り、総合的な観点から治療を行います。

前がん病変の早期発見・早期治療

白板症や紅板症などの前がん病変を早期に発見し、適切な治療・経過観察を行うことで、口腔がんへの進行を防ぎます。

セカンドオピニオン外来の設置

他院で診断を受けた方も、当院の専門医による再評価が可能です。特に難治性の口腔粘膜疾患でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

腔粘膜疾患治療のメリット

口腔粘膜疾患を早期に発見し、適切に治療することには多くのメリットがあります。

痛みや不快感の軽減

口腔粘膜疾患による痛みや違和感、食事の際の不快感が改善します。

口腔がんの予防

前がん病変(白板症、紅板症など)を早期に発見・治療することで、口腔がんへの進行リスクを低減できます。

QOL(生活の質)の向上

口の痛みが改善することで、食事や会話を楽しめるようになり、日常生活の質が向上します。

全身疾患の早期発見

口腔粘膜疾患が全身疾患の一症状である場合があり、その早期発見につながることがあります。

口臭の改善

一部の口腔粘膜疾患では口臭を伴うことがあり、治療により改善が期待できます。
口腔白板症の治療法について
口腔白板症の治療には主に以下の方法があります:

経過観察

小さな病変で悪性化の可能性が低いと判断された場合は、定期的な検診による経過観察を行います。ただし、リスク因子(喫煙・飲酒など)の排除が重要です。

外科的切除

悪性化のリスクがある病変では、外科的に切除を行います。当院では必要に応じてレーザー治療も活用し、より低侵襲な治療を提供しています。

光線力学療法

特殊な薬剤と光を組み合わせて病変部位のみを選択的に治療する方法です。広範囲の病変や再発症例に効果的です。

院の口腔粘膜疾患治療の流れ

  • Step01

    初診・問診

    症状や既往歴、生活習慣などの詳細な問診を行います。

  • Step02

    口腔内精密検査

    拡大鏡や特殊光源を用いて口腔内を詳細に観察します。

  • Step03

    必要に応じて生検

    白板症や紅板症など、悪性化の可能性がある病変では、小さな組織を採取して顕微鏡で詳しく調べる生検を行うことがあります。

  • Step04

    診断・治療計画の説明

    検査結果に基づいて診断を行い、適切な治療計画をご説明します。

  • Step05

    治療の実施

    薬物療法(塗り薬、うがい薬、内服薬など)や外科的治療(切除など)を行います。

  • Step06

    経過観察

    治療後も定期的な経過観察を行い、再発や悪化がないかをチェックします。 当院では患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供しています。

防と日常のケア

口腔粘膜疾患、特に口腔白板症の予防には以下のことが大切です:

リスク因子の排除

喫煙と飲酒は口腔粘膜疾患の主要なリスク因子です。禁煙・禁酒または節酒が効果的です。

適切な口腔ケア

正しいブラッシング方法や口腔清掃習慣が重要です。当院では患者さんに合った口腔ケア指導を行っています。

定期検診

半年に一度の定期検診で早期発見・早期治療につなげましょう。
口腔粘膜に何か気になる症状がある方は、早めにご相談ください。特に10日以上治らない症状がある場合は、専門医による診断が重要です。口腔粘膜疾患は、一時的な不快感だけでなく、時に重大な疾患の前兆である場合もあります。特に白板症や紅板症は、放置すると口腔がんへと進行するリスクがあるため、注意が必要です。
当院では、最新の診断機器と治療技術を駆使し、患者様の口腔内の健康維持をトータルにサポートいたします。痛みや不快感を最小限に抑えた治療を心がけ、患者様が安心して通院できる環境づくりに努めています。
「口の中の違和感は気のせいだろう」と自己判断せず、気になる症状があればどうぞお気軽に当院までご相談ください。お一人おひとりの状況に合わせた適切な対応で、快適なお口の環境を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

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