Lingual frenulum 舌小帯異常

小帯異常とは?

舌小帯異常(俗称、つれ舌)は、舌の裏側にある膜状の組織が舌の先から歯茎に伸びているために舌の動きが制限される生まれつきの状態です。そのため赤ちゃんの時期に母乳やミルクを上手に飲めなかったり、3~5歳になって言葉がはっきり話せなかったりします。
舌の動きが制限されることで、舌を前に出したときに先端がハート型になったり、舌を上に持ち上げることができなかったりします。これにより「ら行」「さ行」「た行」などの発音がはっきりしないなど、日常生活に様々な不便が生じることがあります。

舌小帯異常の分類と症状

舌小帯異常の程度は、軽度・中等度・重度に分けられます。

  • 軽度:舌を上あごにつけることができ、日常生活での不便はほとんどない
  • 中等度:舌先がハート型にくびれ、舌を上あごにつけることが難しい
  • 重度:舌を前に出すことができず、舌を上に持ち上げることもできない

舌小帯異常が日常生活に与える影響

舌小帯異常があると、年齢によって様々な不便が生じることがあります。乳児期には哺乳困難、幼児期には発音の問題、成人期には舌の可動域制限による様々な不便が現れます。早期発見・早期治療によりこれらの問題を改善することが可能です。

んな方におすすめ

以下のような症状でお悩みの方は、舌小帯異常の可能性があります。

乳児の方の特徴的な症状

  • 赤ちゃんの乳房への吸い付きが浅い(浅飲み)
  • 哺乳不十分のまま疲れて眠ってしまう(眠り飲み)
  • 体重が増えない
  • 母乳育児で乳首が痛む、乳房にしこりができる

幼児・学童の方の特徴的な症状

  • 舌先がハート型になる
  • 「ら行」「さ行」「た行」などの発音が不明瞭
  • 舌足らずと言われる
  • 早口言葉が言えない
  • 長く話すと舌が疲れる

成人の方の特徴的な症状

  • アイスクリームを舐められない
  • 口の周りについた食べ物を舌で舐めることができない
  • 速く話すと舌がもつれる
  • 発音がはっきりしないと言われる

また、舌小帯異常には遺伝性があるため、ご家族に同様の症状があった方も、一度ご相談ください。

舌小帯異常を放置するリスク

舌小帯異常を放置すると、次のような問題が長期にわたって続く可能性があります:

  • 乳児期の栄養摂取不足による発育の遅れ
  • 発音の問題によるコミュニケーション障害
  • 食事の楽しみの減少
  • 社会生活における自信の喪失

院の舌小帯異常治療における特徴

当院では、全国的にも対応施設が少ない舌小帯異常の治療に積極的に取り組んでいます。独自の舌小帯評価方法を用いて、外見と機能の5項目から総合的に評価し、手術が必要かどうかを判断しています。
特に以下の点に力を入れています。

  • 専門的な知識と経験を持つ口腔外科医による診断・治療
  • 年齢に応じた適切な治療法の選択
  • 術後のケア指導
  • 必要に応じた発音訓練のご案内
  • 乳児から成人まで、幅広い年齢層に対応

安全性を重視した治療アプローチ

当院では、患者さまの安全を最優先に考えた治療を提供しています。術前の丁寧な説明と、術後の適切なケアにより、痛みや不快感、出血などを最小限に抑える工夫をしています。麻酔薬に対するアレルギー反応のリスクも十分に考慮し、安全な治療環境を整えています。

個別化された治療計画

患者さま一人ひとりの状態や年齢に合わせた最適な治療計画を立案します。健康上の基礎疾患をお持ちの方で、他の医療機関では手術が難しいと言われた患者さんも、当院では対応可能なこともありますので、ぜひご相談ください。

小帯異常治療のメリット

舌小帯異常の治療により、以下のような効果が期待できます。

乳児の場合のメリット

  • 哺乳力の向上
  • 体重増加の促進
  • 母親の乳頭痛や乳腺炎の軽減
  • 母乳育児の成功率向上

幼児・学童の場合のメリット

  • 発音がはっきりする(特に「ら行」「さ行」「た行」)
  • コミュニケーション能力の向上
  • 食べ物の摂取がスムーズになる
  • 自己表現の幅が広がる

成人の場合のメリット

  • 舌の可動域拡大
  • 発音障害の改善
  • 食事の楽しみの向上
  • 会話の疲労感軽減

適切な時期に治療を行うことで、将来的な発音や摂食の問題を予防することができます。

治療による生活の質の向上

舌小帯異常治療により、日常生活の様々な場面で効果が現れます。

  • 食事の際の食べこぼしの減少
  • 会話時のストレス軽減
  • 社会的な自信の向上
  • 口腔衛生の維持がしやすくなる

治療時の配慮事項と対応

治療にあたっては、以下のような点を考慮し、適切に対応しています。

  • 手術直後に痛みや不快感がある場合は、適切な痛み止めをご案内
  • 術後に少量の出血がある場合も、通常は自然に止まることが多く、安心して対処可能
  • 手術した部分がくっつく可能性を防ぐための適切な術後ケア指導
  • 全身麻酔が必要な場合は入院の手配と安全管理を徹底
  • 手術後の機能訓練の指導により、治療効果を最大化

当院では、これらの点について丁寧な説明と、安全な治療提供に努めています。患者さまの負担を最小限に抑えながら、最大限の効果が得られるよう配慮しています。

院の舌小帯異常治療の流れ

当院での舌小帯異常治療は、患者さま一人ひとりの症状や年齢に合わせて丁寧に進めてまいります。

  • Step01

    初診時の診断

    まずは初診時に詳しい問診と診察を行い、舌の動きや形態を確認いたします。当院独自の評価方法を用いて、治療の必要性や適切な方法を判断し、患者さまやご家族にわかりやすく説明いたします。

  • Step02

    治療計画の立案と実施

    治療方法は患者さまの年齢や症状の程度によって個別に検討いたします。お子さまから成人の方まで、それぞれの状態に最も適した方法を選択し、ご説明いたします。どのような治療法を選択する場合も、患者さまの負担が最小限になるよう最大限配慮いたします。

  • Step03

    術後のケアとフォローアップ

    術後は症状に応じた適切なケアをご案内いたします。定期的な経過観察を行い、治療の効果をしっかりと確認していきます。術後の経過は個人差がありますが、当院では丁寧にフォローアップし、最適な回復に向けてサポートいたします。

  • Step04

    機能回復訓練のサポート

    発音に問題がある方には、必要に応じて適切な訓練方法をご案内します。当院では治療後も患者さまの経過をしっかりとフォローし、より良い結果が得られるようサポートいたします。治療方法の詳細については、個々の症状や状態によって異なりますので、まずはご相談ください。

舌小帯異常は早期発見・早期治療が重要です。少しでも気になる症状がある方は、ぜひ当院までご相談ください。適切な治療により、お子さまの成長発達をサポートし、成人の方の生活の質向上にもつながる可能性があります。

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