Glossalgia 舌痛症

痛症とは?

舌痛症は、舌に傷や腫れなどの目に見える異常がないのに、ヒリヒリやピリピリという痛みを感じる病気です。多くの場合、舌の先や横の部分に痛みが出ます。特徴として、食事中は痛みが和らぐことが多いですが、辛いものや酸っぱいものを食べると痛みが強くなることがあります。

この病気は特に中年以降の女性に多く見られます。原因としては、ストレス、口の渇き、更年期の影響などが考えられています。

んな方におすすめ

次のような症状がある方は、舌痛症かもしれません。

  • 舌がヒリヒリ・ピリピリと痛む
  • 舌を見ても異常が見つからない
  • 痛みが数週間以上続いている
  • 食事中は痛みが楽になる
  • 朝より夕方の方が痛みが強い
  • 辛いものや酸っぱいもので痛みが増す
  • 口の中が乾きやすい

また、次のような方は舌痛症になりやすいと言われています。

  • ストレスを感じることが多い
  • 更年期または閉経後の女性
  • 口が乾く副作用のある薬を飲んでいる
  • 糖尿病などの病気がある
  • 歯の治療後に違和感が続いている
  • 不安や落ち込みがある
  • こうした症状が1ヶ月以上続く場合は、専門医に相談しましょう。

痛症の症状と特徴

痛みの特徴

舌痛症の痛みは、ヒリヒリとした焼けるような感じやしびれのような感覚です。多くの場合、舌の先や横、上の部分に症状が出ますが、舌全体に広がることもあります。

痛みの変化

朝は症状が軽く、日中から夕方にかけて痛みが強くなることが多いです。また、食事中や会話をしているときなど、舌を使っている間は痛みが和らぐことが特徴です。

症状の期間

舌痛症の痛みは、短い期間で治ることもありますが、多くの場合は数ヶ月から数年続くことがあります。適切な治療と対策で症状を和らげることができます。

院の舌痛症治療における特徴

しっかりとした診断

当院では、お話をよく聞き、口の中をしっかり調べ、必要な検査を行って原因を探します。舌痛症と診断するには、舌がんや神経の病気など、他の病気ではないことを確認することが大切です。

一人ひとりに合った治療

舌痛症は一つの原因だけでなく、いくつかの要因が重なって起こることが多いため、患者さまそれぞれの状況に合わせた治療を行います。口の乾きが原因なら保湿剤を、神経の問題なら痛みを和らげる薬を使うなど、原因に合わせた治療を提供します。

心のケアも大切に

舌痛症はストレスや心の問題が関係していることが多いため、患者さまの心の面もサポートします。痛みのしくみについてわかりやすく説明し、ストレス対策のアドバイスも行います。

生活習慣の改善

舌痛症を悪化させる生活習慣(刺激物の食べ過ぎ、口の乾燥など)の改善方法をアドバイスします。日常生活での小さな工夫で症状が楽になることもあります。

必要に応じて他の科と連携

舌痛症は口の問題だけでなく、全身の病気や心の問題が関係していることもあるため、必要があれば内科や精神科などと連携して治療を進めます。

痛症治療のメリット

痛みが和らぐ

適切な治療により、舌のヒリヒリとした不快な痛みが軽くなります。完全に治ることもあれば、日常生活に支障がない程度まで良くなることが多いです。

隠れた病気が見つかることも

舌痛症の診断過程で、貧血やビタミン不足、糖尿病など他の病気が見つかることがあります。これらの病気を早く見つけて治療することで、舌の痛みだけでなく全身の健康も良くなります。

心の不安が減る

舌痛症の多くは心の問題も関係しているため、治療によって不安や緊張が減り、心が安定します。「異常がないのに痛い」という不安から解放されると、生活の質が向上します。

健康的な習慣が身につく

舌痛症の治療を通じて、口の保湿や食生活の改善など、健康的な生活習慣を身につけることができます。これらの習慣は舌痛症の改善だけでなく、全身の健康にも役立ちます。

自分でケアする力がつく

治療の過程で学ぶ自己ケア方法(口の保湿法、ストレス対策など)は、症状のコントロールに役立つだけでなく、再発を防ぐのにも効果的です。自分で症状をコントロールする力がつくことで、病院に頼りすぎることなく健康管理ができるようになります。

痛症と間違えやすい病気

口の中の病気との違い

舌の痛みを引き起こす口の中の病気には、口内炎、カンジダ症(カビの一種による感染)、扁平苔癬(へんぺいたいせん)、地図状舌などがあります。これらは見た目に特徴があるため、専門医による診察が大切です。

全身の病気との関連

鉄分不足による貧血、ビタミンB群不足、亜鉛不足、糖尿病、甲状腺の病気など、様々な全身の病気が舌の痛みの原因になることがあります。特に栄養素の不足による舌の変化は、適切な栄養補給で良くなる可能性があります。

神経の痛みとの違い

三叉神経痛や舌咽神経痛など、神経の障害による痛みとの区別も大切です。これらは通常、電気が走るような鋭い痛みが特徴で、舌の片側だけに症状が出ることが多いです。

心と体の関係

うつ病や不安障害などの心の病気が舌痛症に関係していることもあります。精神科や心療内科と協力して、適切な評価と治療が必要な場合があります。

舌がんとの見分け方

最も重要な見分けが必要な病気が舌がんです。舌がんは初期には軽い痛みや違和感だけで、発見が遅れることがあります。特に50歳以上の方、たばこを吸う方、お酒をよく飲む方は注意が必要です。少しでも疑わしい場合は、詳しい検査を行います。

院の舌痛症治療の流れ

  • Step01

    まずはしっかり話を聞きます

    症状がいつから始まったか、どんな痛みか、いつ痛みが強くなるか、何をすると良くなるかなどを詳しく聞きます。また、他の病気の有無、飲んでいる薬、生活習慣、ストレスの状況なども確認します。

  • Step02

    口の中を丁寧に調べます

    舌を中心に口の中を詳しく調べます。目に見えない小さな変化も見逃さないよう、必要に応じて特殊な染色液や拡大鏡を使った検査も行います。

  • Step03

    必要な検査を行います

    貧血、ビタミン不足、亜鉛不足、糖尿病などの全身の病気がないか調べる血液検査や、神経の痛みと区別するための画像検査(MRIなど)を必要に応じて行います。当院でできない検査は連携している病院を紹介します。

  • Step04

    診断と治療計画を説明します

    検査結果をもとに診断を行い、治療計画を説明します。舌痛症は一つの治療法だけでは劇的に良くなることは少なく、いくつかの方法を組み合わせた総合的な治療が必要なことをお伝えします。

  • Step05

    一人ひとりに合った治療を行います

    原因や症状に合わせた治療を行います。口の乾きを防ぐ薬、唾液の分泌を促す薬、神経の痛みを和らげる薬、漢方薬など、症状や原因に応じた薬による治療が中心です。必要に応じてマウスピースで舌を保護したり、ストレス対策の指導も行います。

  • Step06

    定期的に経過を観察します

    定期的な通院で症状の変化を確認し、必要に応じて治療内容を調整します。舌痛症は長く続くことも多いため、長期的な視点での管理が大切です。

  • Step07

    自分でできるケア方法を教えます

    舌痛症は自己管理が大切なため、口の保湿方法、食事の注意点、ストレス対策など、自分でできるケア方法を詳しく指導します。日常生活での工夫で症状が良くなることも多く、患者さま自身が積極的に取り組めるようサポートします。

当院では患者さま一人ひとりの症状や原因に合わせた総合的な治療を提供し、舌の痛みによる生活の困りごとを減らせるよう全力でサポートします。舌の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

Reservation

ご予約

Alliance

医療法人 創新会 歯科医院

03-5767-7505

急患も随時受付けています

土曜 9:30 ~ 17:00 お昼時間の休診はありません

日曜 9:30 ~13:00

最終受付は診療終了時間30分前までとなります

〒143-0016 東京都大田区大森北1丁目10-14 LUZ大森 8F
JR京浜東北線「大森駅」東口 徒歩1分